プログラミング逆引き辞典

~ 多言語対応のプログラミングレシピ ~

Java サーブレット(基礎編④ JavaBeans)

■JavaBeans

サーブレットクラスで作成したインスタンスをJSPファイルで使用する為にはスコープを使う必要がある
スコープに「JavaBeansクラス」のインスタンスを保存することにより、JSPファイルで利用することが可能なる
そのJavaBeansのルールについて解説する
 
 
前回までの内容はこちら→Java サーブレット(基礎編③ フォーム)
 
 

【JavaBeansのルール】

①直列化であること

「直列化」とはインスタンスのフィールドの内容をバイト列に変換してファイル等に保存したり、その逆にインスタンスに復元する技術である
「直列化」を実現する為には「Java.io.Serializable」インターフェースを実装する必要がある
 
 


②クラスが「public」であること

 
 


「パッケージ」に属していること

 
 


引数のないpublicのコンストラクタを実装すること

明示的に引数のないコンストラクタを実装するか、コンストラクタを1つも定義しないことで実現できる
尚、追加で引数を持つコンストラクタも定義可能
 
 


⑤フィールドはカプセル化すること

フィールド変数を「private」で宣言し、外部から直接取得や変更できないようにする
 
 


⑥命名規則に則った「getter」「setter」を実装すること

・getter:「get + フィールド名」 ※boolean型の場合は「is + フィールド名」
・setter:「set + フィールド名」
 
 


【JavaBeansクラスの作り方】

①パッケージに属したpublicのクラスを作成し、フィールドをprivateで宣言

 

 
 


②①で作成したクラスを右クリックし、下記手順を実行する

 

 

 

 
 


③「Java.io.Serializable」インターフェースを実装する

import java.io.Serializable;
.
.
implements Serializable

 

 
次回はフィルタークラスを解説する→Java サーブレット(基礎編⑤ フィルタークラス)